スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

インサイド・ザ・ジャクソン・ファミリー第五章その12母キャサリンの忍耐

インサイド・ザ・ジャクソン・ファミリー
(1991年9月10日)
原題「LA Toya: Growing Up in the Jackson Family」
著者 ラトーヤ・ジャクソン 訳 高橋伯夫



その12

母はいつも愛情深く話しかけてきた。「お前はあたしの親友だよ」そしてはっきりと声に出して、「もしお前が離れていったりしたら、どうすればいいのかしら?」としみじみ言うのだった。


友人もいず、ヘイブンハースト以外の生活もなく、あたしは情緒的にあまりにも母に頼りすぎて育ったので、兄のジャッキーは半分冗談に注意したものである。


「ラトーヤ、もしお母さんが死んだらお前どうするつもりだ?たぶんお前も死ぬんだろうな。1日のうちの1分だって、お前はお母さんを離れないんだから、信じられないよ。ボーイフレンドか何か欲しいと思わないのかい?」


ジャッキーは笑わせようとしたのだけれど、あたしは考え込んでしまった。“お兄さんはたぶん正しい。もしお母さんが死んだらどうしていいかわからない。何もかもなくしてしまうんだわ”。


ところがだんだんと、母のそばにあたしを引きつけ、心を静めてくれる力が弱まり、希望のない絶望感が次第に強くなってきたのだった。


人生にはそれ以上のものがあるはずだが、それは母のもとを離れなければ決して発見できないのだろう。


だが、母を離れることはこれまでで一番悪いことなのだ。そうしているうちに、あたしはもう考えられなくなってきた。


自分では気づかないうちに、あたしは本当の“お母さんっ子”になってしまっていた。


奇妙なことに、ジョーゼフの不信行為があたしたちの親密さに一役買った。おかしなことだ。母はいつも外の世界からあたしを守ろうとしてきた。


一人の大人として、あたしは同じように母を保護する義務を感じた。父が母にあてつけて遊び回っていることは音楽業界では誰でも知っていたけれど、それを知ったあたしはひどく不快だった。


ジャクソン家の家長についての町の噂話はこうだった。「子どもが欲しかったら、ジョーの女になるんだな」


そんなことがあったので、母は社会活動などに参加するより、むしろ家にいることを選ぶようになった。


母は人が陰で噂をしたり、くすくす笑いをしたりしているのをちゃんと感じていた。


「ジョーゼフが大勢の女と目の前で笑っているような、そんなテーブルにはつきたくないわ。我慢できないのよ」と、母はおだやかに言っていた。


かわいそうな母!母にできるのは、ただじっと耐えることなのだ。父のガールフレンドどもが母と会い、ていねいだけれどちょっと人を見下したような様子で母の顔にキスし、暖かく抱きしめて、まるで鳩の群れのようにやさしい声でささやく時、この女たちは母の目に確かにおきれいに映っただろう。


母がそんな女たちにやさしく親切に接しているのを見ると、そのジェスチャアゲームがそのまま続くのにはとても耐えられなかった。


ジョーゼフが母を傷つけるたびに、それによって彼に対抗するあたしたちの心が固まっていった。


あたしが子供の頃にインディアナ州のゲイリーで母がシアーズローバックに働くためバスをつかまえるのに、ブロードウェイまで9ブロックも歩かなくてはならなかったのを、あたしは決して忘れない。

0323young11960a98us0.jpg


デパートが閉まったあとで、母はよくその日の伝票を整理するために残業した。10時前にはめったに家に帰れず、よく11時過ぎになった。


ゲイリーの冬はひどく寒く、風はミシガン湖を渡って吹きつけてきた。すべりやすい舗道は足の不自由な女性にはとりわけ危険だった。


そんな夜のそんな時間には、どんな女性だって1人で家に帰らせるわけにはいかなかったのだ。


でも、ジョーゼフは家の車で妻を迎えに行こうとはせず、テレビの前にだらしない格好でくつろぎ、プロレスを楽しんでいた。


兄弟たちは寒くないように充分に着込み、市の夜間外出禁止令を無視して無事に母をエスコートして帰ってきた。


ジョーゼフが車を運転してくれようとしなかったために、母とあたしがタクシーで市場まで行き来したことも何回となくあった。


こんなことは小さなことのように思う人があるかもしれないが、あたしたちには大変辛く苦しいことだった。
---------------
父ジョーゼフの冷たい仕打ちに反抗心をつのらせていったラトーヤの気持ちは、のちのちまでずっと父の許せないふるまいとして記憶されていったんですよね。


滑りそうな舗道を一歩一歩歩き、兄弟たちは母を守ろうと必死に寒さに耐えて迎えに行っていたなんて、ジャクソン家の現在とは想像もつかぬことですね。

…遠い昔、雪の降る町に暮らしていた管理人の身内は、その日々を辛かった思い出として話していたことがありました。


-------------

インサイド・ザ・ジャクソン・ファミリー第五章その13へ続く
 
マイケル最新情報はマイケル・ジャクソンの軌跡を綴るブログ

その他の海外芸能人←最新情報はコチラ♪

コメントの投稿

非公開コメント

mannaさま

本当にわかんないですよね、お若いジョーゼフの写真を拝見しても、? なんですもん。
でもセクシャルだったんでしょうか~~~(;一_一)



「夜間外出禁止令」なるものがあったんですね…
母は強い!と感動しますが妻としては耐え難い思いが一杯で辛いです(T_T)
どうしてジョーゼフみたいな男性がモテたんでしょう<少々キツイですねm(__)m>
外側から見ると成功して幸せそうな家族に見えますが夫婦間の問題が(特に繊細な)子供達にかなりダメージになってしまってますね。悪い影響がなければ良いですが…
最新記事
カテゴリ
最新コメント
プロフィール
マイケルとフレディ・マーキュリーを こよなく愛すオバさんです(^-^)
そしてタケウチのパンが大好きな私、 そんなワタシの最強の愛読書がこれ
ブランジュリ タケウチレシピレビュー

ラトーヤファン

Author:ラトーヤファン
FC2ブログへようこそ!

リンク
ぶろぐ村
フリーエリア
  • SEOブログパーツ
アクセスランキング
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ダイナミックアド楽天
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。