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インサイド・ザ・ジャクソン・ファミリー第五章その9ラトーヤの1人芝居

インサイド・ザ・ジャクソン・ファミリー
(1991年9月10日)
原題「LA Toya: Growing Up in the Jackson Family」
著者 ラトーヤ・ジャクソン 訳 高橋伯夫


Latoya Jackson


その9

「だめだ!」彼の声がチャーミングな感じから急に命令口調に変わった。あたしは長椅子から飛び出し、ドアのほうに走った。




すぐ、ドアはロックされているんじゃないか、と思った。ふと気づくと、彼のごつい手があたしの頭の上にある。


「きみはどこへもいかないんだよ!さあ、座るんだ!」まるでペットにでも命令しているみたいだった。


「きみはぼくと食事に行くんだ。そしてドレスを買いにロデオ・ドライブに行くんだよ。そこからまっすぐベガスに連れて行くからね」

rodeo dr


力で抵抗することは彼の決心を固くするだけだと思い、あたしは別の攻撃法、つまり降伏戦法に出た。


「オーケー」とあたしはおとなしく言って、「その役、本当は欲しかったの、すごく欲しいの。あなたの勝ちよ」


老人はにんまりした。「その役はきみにぴったりだよ。きみにもわかるだろう?ぼくがきみを愛していることもわかるだろう。いつだってきみを愛してたんだ」


あたしは話題を変え、すぐそこに迫っている週末の晩、それも2人で過ごす禁断の夜のことに、いかにもわくわくしているふりをして、どこに泊るのか、どこで食事をするのかなどと聞いたりした。


「そうだわ!」とあたしは急に大きな声で言った。「なによりもまず、うちから少し持ってくるものがあるわ、何時に戻ってくればいい?」


このほんのちょっとした1人芝居だけでも、あたしにオーディションの役を採れるだけの演技力はあっただろう。


だって、老人にあたしが本当に大急ぎで戻ってくるに違いない、と思い込ませてしまったのだもの。


とうとう彼はあたしを事務所から出してしまった。あたしははやる気持ちを抑えて部屋を出たが、その時はとっておきの可愛い微笑を彼に送ってあげ、それから転げるようにして車のところに走って行った。


どんなことが起こったかを母に話したとき、母は「今度はお前について2階に行くよ」とつぶやいていた。


母はあたしと同じくらいショックを受けただろうと思ったのに、言ったことはそれだけだった。


そして、この件について2人は二度と話題にすることはなかった。そのときはこんな話は忘れてしまいたいと思っただけだったが、年齢が上がるにつれて、あの時の母の反応はどうも変だった、と考えるようになった。


もしこんなことが自分の娘に起きたら、と想像すると、あの時の母の受け身的な反応がどうにもわからなかった。


その年も遅くなって、あたしは最初のアルバム《ラトーヤ・ジャクソン》を録音した。


計画を進めるにあたり、ジョーゼフはプロとしての信用も何もないプロデューサーを選んだ。


このことは、父のマネージャーとしての欠点をはっきりと示す例になった。父は仕事をスタートさせるのは上手だったが、その中に深みに足をとられて身動きできなくなるのだった。


そんなわけで、子どもたちは1人残らず父の管理体制から逃げ出していったのだった。


海千山千の実業家のつもりでいたけれど、ジョーゼフはあまり世間馴れしていず、何でも人格をベースにして重要な決定を下した。


ある人物が好きだったら、その人の優秀性とか欠点とかには関係なく雇った。父が悪知恵の働く人物に騙され、父のクライアントであるあたしたちが損害をこうむったのも当たり前の話である。


母は頭をふりふり父のことについて言っていた。「あの人はいつも背中に“騙してくれ”(kick me)と書いて歩き回っているようなもんだよ」


協力者の中には、とりわけひどく父を騙した手合いも何人かいた。その1人で胡散臭いジョージア出身の男は、働けるのは火、水、木曜日だけで、週末の4日間はいつも東部へ飛行機で戻っていた。


ジョーゼフはその男の言う“コミットメント(関わり合い、拘留)”という言葉の内容も追求せず、旅費まで払ってやっていた。


ところがその男の“コミットメント”とは、本人か誰かが罪を犯し、なんと“仮釈放”と関係のある言葉だとしだいにわかってきたのだった。

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ロデオ・ドライブは確かに魅力的だなあ…おっとしかしこんな取引には応じられない!

やっぱり、ラトーヤは“エホバの証人”としての信仰を守っていたんだろうか、きっとそうでしょうね。

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インサイド・ザ・ジャクソン・ファミリー第五章その10へ続く 
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