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インサイド・ザ・ジャクソン・ファミリー第五章その8キャスティングカウチ

インサイド・ザ・ジャクソン・ファミリー
(1991年9月10日)
原題「LA Toya: Growing Up in the Jackson Family」
著者 ラトーヤ・ジャクソン 訳 高橋伯夫



その8

あたしはその向かいの椅子に着いた。秘書が出て行ってドアを閉めると、すぐ彼はこっそり机の下に手を伸ばしてボタンを押した。背後でカチッと鋭い音がした。




思いやりあふれた声で彼が尋ねた。「ご機嫌はいかが?」
「ありがとうございます、元気ですわ」


「何か飲み物でも、どうです?」
「いえ、結構です」


「きみは家族の中で甘やかされているね?」彼はからかっていた。
「いいえ、そんなことありません」


「わかってるだろうが、ぼくはきみの仕事はずっと見てきた、きみは美しい人だ…」


ちょっとした話をしたり、きわどい暗示をかけてきたりして1時間ほど経つと、彼は机の向うからあたしの近くまで寄ってきて、「ラス・ベガスで夕食でもいっしょにいかがです!?」と聞いた。


「できませんわ」
「どうしてです?」


「よく知らない方とは夕食をいただきませんの」それは本当だった。
「きみはぼくを知っていますよ」と彼は答えた。
「もう1時間以上も話し合っているんだ」


「そうですね、でも本当に知っているとは申せませんわ。それに、今夜遅く母といっしょにハワイに行かなくてはならないんです」


「ぼくは今夜ショーがあるんだ。いっしょにいらっしゃいよ」彼はまるで懇願するように言った。


「欲しいものは何でもあげるから。買い物にも連れていくし、欲しいものは何でも買ってあげるよ」


「あなたに買い物に連れて行っていただく必要はないわ。欲しいものは自分で買えるんですもの」


あたしは以前キャスティング・カウチのことを聞いたことがあったけれど、まさか自分の身に起きるなんて思ってもみなかった。
(※キャスティング・カウチ=セックスをした相手に役や契約を回すこと)


家族の友だちでもなく、お祖父さんほど年とった人でもない。あたしは精いっぱいに事務的な口調で言った。


「あたし、ここには台本を読むつもりで来たんですが、もう始めませんか?外で母が車に乗ったまま待っておりますので」


「よろしい、きみはその役が自分のものになることはわかってるね、ラトーヤ」彼は意地の悪そうな笑いを浮かべた。


「でも、まだ読んでいないんです」
「きみの役になるんだよ、ハニー…。今夜、ぼくといっしょに食事すれば、だがね」


彼はまるでサメのようにあたしが座っている椅子の周りを回り始めた。あたしはいらいらして椅子から跳ね上がり、長椅子に移った。


これからどうしようかと考えをめぐらしている間、彼はプレイヤーのほうに歩いていってレコードをかけた。


「きみの瞳がぼくに何を思い出させるか、知ってるかい?」と、彼はうっとりさせるような声で言った。


歌の中にその答えがかくれていた。“きみの大きな茶色の瞳に見入れば、瞳はぼくに語りかけてくる…”わぁ、いやだなぁ。

0728casting.jpg


曲が部屋に鳴り響いている間、あたしの心はぐるぐるかけ回っていた。どうしたらここを脱け出せるのだろう?


「あたしを出しなさい。ここにはいられないの。あなたと夕食に出るわけにはいきません!」とうとうわたしは、自分でもびっくりするくらいの力のこもった声で言った。


「あなたが思っているようなことは起きないわ。あたしはそんな女じゃありません。役が欲しくてたまらないわけじゃないのです。ここにきたのも、あなたが声をかけてきて、父が行ってくれと言うからきただけです。さあ、あたしを行かせてください」


「だめだ!」彼の声がチャーミングな感じから急に命令口調に変わった。あたしは長椅子から飛び出し、ドアのほうに走った。

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キャスティング・カウチ(長椅子)…往年の女優さんでこの言葉ってヒジョーに有名になったんですよね~。去年メ―ガン・フォックスが大物監督だか、大物俳優に「仕事やるからやらせろ」と言われたってあきれていましたね~~。

さて、いったいこの部屋からラトーヤ、どうやってでる?

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インサイド・ザ・ジャクソン・ファミリー第五章その9へ続く
 
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