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インサイド・ザ・ジャクソン・ファミリー第五章その6ランディの瀕死の事故

インサイド・ザ・ジャクソン・ファミリー
(1991年9月10日)
原題「LA Toya: Growing Up in the Jackson Family」
著者 ラトーヤ・ジャクソン 訳 高橋伯夫

マイケルからの伝言


その6


また鳴り始めたとき、マイケルが心配そうにこちらを見て「ラトーヤ、出た方がいいと思うけど」と言った。あたしは受話器を取り上げていった。

「もしもし-------」


聞きなれない声がした。「あの--------わたしあなたの弟のランディだと思いますけど、ちょうど自動車事故に遭ったのを見ました。


とてもひどい事故なんです」母とジョーゼフも電話を取り上げて聞き入っていた。


「あなたが見たのはどんな車でしたか」とジョーゼフが尋ねた。
「メルセデスの450SLでした」


ああ、なんということでしょう!車の名称も型式もまさしくそのとおりだった。とにかく電話してきた人の言葉に嘘はないとあたしたちみんなが感じた。


現場の病院に電話を入れると、「はい、ランディ・ジャクソンさんは極めて重態で入院されました。すぐお出で下さい。あまり長くはもたないと思われます」という看護婦の言葉だった。


あたしは泣きながらその場にひざまずいた。
「ランディが?なぜ、ランディなの、どうしてあの子がそんな目に遭うの」でも、弟と妹はすぐあたしを黙らせた。


「ラトーヤ、そんなことするなよ」と、マイケルが強い調子で言った。
「そんなことじゃ、お母さんがおろおろするばかりだよ」
二人に手伝ってもらって服を着たあと、あたしたち5人は車に急いだ。


病院への道のりはひどく苦しいものだった。ジョーゼフは非常に注意深いドライバーだ。マイケルとジャネットとあたしはいっしょに後部座席に座りながら、絶対に間に合わないのではないかと思った。


ただ車に揺られて目的地まで走っているのではないことが、ひどく耐えがたい思いだった。


乗っている間ずっと、もしランディが死んだらどうしよう、と恐ろしく辛い考えが何度も頭に浮かんでは消えた。


事故当夜は、ロサンゼルスはどしゃ降りの雨に見舞われた。ランディは愛車メルセデスで、カフェンガ大通りを巡行速度で走っていたとき危険なカーブで横滑りし、コンクリートの街灯に激突したのだった。


衝突の威力はすさまじく、ボンネットはアルミホイルみたいにめちゃめちゃになり、屋根はつぶれ、エンジンは運転席のほうに押し込まれて弟をはさみつけたのだった。


駆けつけた警察と救急車は事故車をひと目見て、運転者は死んだものと思った。曲がりくねった金属の中から、救命ジョーズを使ってランディを救い出すのに1時間かかった。


両足が何か所も骨折していたが、いちばんの傷害は左の足首で、医師の一人は“粉砕された状態”と説明した。


病院の救急部に大急ぎで入ると、ランディがショック状態で横になっていた。医師はあたしたち5人に注意した。


「どうぞお会いする時は、何もなかったようなふりをして下さい。本当ですよ。強調しておきますが、彼の脚は絶対見ないように。脚はどこもバラバラで、肉片がぶら下がっているのです。どうか平静を保つように心がけてください、彼のためですから」


「痛い、痛い」というランディのうめき声が聞こえてきた。
面会に行く途中、警察官が医師に言った。「彼は回復しないだろうね。この状態でいるのだって奇跡なんだから」


すると「もし治るとすれば、たぶん両脚を切断しなければならないだろうね」医師はおさえた口調で答えていた。


あたしが泣き崩れるかもしれないと知り、マイケルはあたしをわきへ連れてきて、医師の指示を繰り返した。「ラトーヤ、一言も話しちゃだめだ。動きも見せちゃいけないよ」


あたしは落ち着いていようとしたけれど、ランディの顔を見たとたんに思わず息をのんだ。手の施しようがない、と医師は言った。


「助けてください!」とランディが泣きじゃくりながら言った。でも、自分の傷がどんなに重症なのかは知らないのだ。あたしの頬を涙が流れた。


ただ泣くしかなかった。マイケルは怒ってあたしの腕をとり、外へ連れ出して落ち着かせようとした。しばらくして、ジョーゼフはお決まりの同情を見せながら息子に説教をした。


「自分の家にじっとしていればこんなことにはならなかったんだ」


あたしたちはその夜ずっと、病院で寝ずの番をした。医師団はランディの片脚か両脚を切断したいということだったが、ランディは何度も繰り返して「ノー」と言うのだった。

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恐ろしい出来事がジャクソン家を襲い、絶望の淵に立たされるんですが、こんなときも意地の悪いジョー父は、自分の意見が絶対正しいんだと強調し不快な言葉を吐くのですよねえ、勝気な性格…
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インサイド・ザ・ジャクソン・ファミリー第五章その7へ続く
 
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非公開コメント

ほんまにジョー親父、思いやりなし!
しかし、ランディの不屈の精神には脱帽ですね!
ジャクソンズの中では唯一スキンヘッドですし…関係ないんですが(;一_一)

ランディの強固な意志には脱帽です
絶望的だと混乱して流されてしまいそうですがランディすごいです
勇気をもらいました!
ジョーゼフかなりKYですね(`へ´)
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