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インサイド・ザ・ジャクソン・ファミリー第三章その2母キャサリンのあきらめの心



インサイド・ザ・ジャクソン・ファミリー
(1991年9月10日)
原題「LA Toya: Growing Up in the Jackson Family」
著者 ラトーヤ・ジャクソン 訳 高橋伯夫


第三章 その2


だが、それがこけらおどしに終わることはわかっていた。マイケルが時に反抗したほか、ジョーゼフに少しでも恐怖を与えるなど誰にもできなかったのだ。


父の目から見れば、あたしたちは甘やかされ過ぎた子どもの一群に過ぎなかった。


父は友人や仲間に自分の子どもたちのことを“変な人間”と呼び、あたしたちの新しい生活スタイルを不快に思っているようだった。


そして、「おれがお前たちの年だった頃はな、プール付きの大きな家なんか住んでいなかった。身を粉にして働かなくちゃならなかったんだぞ」とよくお説教をしたものだ。


兄弟たちだってリハーサルやレコーディングその他、過酷なスケジュールに追われているのに、まるで一生懸命に働いてはいないような言い方だった。


それに、それだけ手に入れても幸運だといえるどんな贅沢品でも、自分で稼ぎ出していたのに、ジョーゼフは続けて言った。


「お前たちは毎朝学校まで送ってくれる運転手がいる。おれはな、おれは学校まで15キロ以上も歩いて通わなくちゃならなかったんだ。お前たちの持っている便利な文房具など、おれの若い頃は発明さえされていなかったんだぞ」


やがて父は家を空け始め、夜明けごろに出かけて夜半過ぎまで帰ってこなくなった。


その頃から、あたしたちはやっと全員解放された気分になった。父の行き先はさっぱりつかめなかった。


わずかにわかったのはハリウッドのサンセット大通りにあるモータウン・ビルに、事務所をオープンしたことぐらいだった。事務所が終わった後どこへ行くのか、誰にもわからなかった。


とは言うものの、父という存在そのものは、留守のときでさえ家やあたしたちを威圧し、支配していた。


ジョーゼフのような父親と住んだことがない限り、何が起きるかわからず絶えず神経をぴりぴりさせる暮らしがどんなものか、想像もつかないと思う。


いつ帰ってくるのだろう、機嫌はどうなんだろうとびくびくしているうちに、ガードマンがインターフォンで「ジャクソン様がお着きになりました」と報告する。


あたしたちはどんな時でもしていたことを止め、なんとかして父を避けようと、たいていはあたしたちの部屋のどこかに隠れた。


だが、いつもドアから進んできて、あたしたちを怒鳴りつけながら家中を荒れ狂う父に、ほとんど1日おきにつかまってしまうのだ。


自分の父親のことがわからないと、あたしたちは何回か母と話し合おうとした。それも一度や2度ではなかったが、返事はいつも「わからないほうがいいのよ」とあきらめきったものだった。


「だけど、あたしたちは家にいる父さんが欲しいの」とあたしは言った。「それなのに、どうしてジョーゼフは違うの?どうしてあたしたちといたがらないの?」


「ラトーヤ、このほうがいいのよ。もしジョーゼフが家にいたら、何かと騒ぎが起こるだけなんだから」


「でもお母さん…」
「このほうがいいのよ」母はそっけなく繰り返し、行ってしまった。

katherine_jackson_michael.jpg


わからないほうがいいと母自身が諦めているような男ジョーゼフと、なぜ母は一緒にいるのか、あたしたちにはどうしても理解できなかった。


しかし、そんなことを持ち出して母を非難したり、母が父のもとを去ったら生活もずいぶん気楽になるだろうに、とは思わなかった。


その時以来ずっと、あたしたちは母を“わが陣営の一人”、つまりジョーゼフの激怒の新しい犠牲者と考えるようになっている。


過去を振り返ってはっきりと疑問に思うのは、独立していい年齢に十分達しながら、なぜあたしたちは家を出なかったのかという点だ。

0523kasa.jpg


確かにお金のことは問題ではなかった。やろうと思えばいつでもできた家出について一度も考えなかったということは、あたしたちがどんなに父の庇護下、支配下にあったかを示している。


ジョーゼフを恐れれば恐れるほど、家を出ていくという子どもの頃には誰でも描く夢など、あたしたちには文字通り想像もつかないことだった。

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子どもたち陣営に母キャサリンも仲間入りしていたのか…しかし、ジョーゼフの15キロ歩いて学校まで行っていたって、ほんと?2時間以上かかる…
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インサイド・ザ・ジャクソン・ファミリー第三章その3へ続く
 
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