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インサイド・ザ・ジャクソン・ファミリー第二章その5




インサイド・ザ・ジャクソン・ファミリー
(1991年9月10日)
原題「LA Toya: Growing Up in the Jackson Family」
著者 ラトーヤ・ジャクソン 訳 高橋伯夫


第二章 その5


母はいつも優しく穏やかで、いかにも信心家らしく書かれていた。父は優しい優れた指導者として描かれ、“少年たちの新しい人気を守り立てるべく”とか“がっちりとした手を差し伸べて”とかある記事には書いてあった。確かに暴力を振るう“がっちりとした手”だった。


当時書かれていたことは、少々説明は必要だがだいたいのところは真実だった。


ジャクソン家のサクセスストーリーは、確かに古いタイプのアメリカンドリーム物語には違いなかったが、モータウンはあたしたちの家族に関して、“赤貧から大金持ちへ”スタイルのお伽話をでっち上げた。


その結果、世の人々は、あたしたちが犯罪の多いゲットーか、それよりもっと悪い環境で育ったと信じるようになった。


両親はあたしたちにできるだけいい生活をさせたいと一心に働いていたので、母はよく、「どうしてゲットーに住んでいた、なんて言うんでしょうね。いったいいつ住んでいたって言うの?」と言っていた。


しかし、広報担当の人たちは、あたしたちが貧しい家族の出身であることを強調すれば、ほかの大勢の黒人の子どもたちもきっと勇気づけられると信じていた。


兄弟たちはリポーターが質問しそうな事項への答えを教えられ、インタビューに答える練習までさせられていた。


最初から広報担当のチーフであったボブ・ジョーンズは、「宗教と政治に関する質問はしないでください」とジャーナリストたちに注意していた。


子どもたちに暴力をふるう家族だという事実のほか、あたしたちの家族には隠すべきことなど何もなかった。

0423jacksonfive33.jpg

それに、真新しいわが家で幸福そうにポーズをとっているあたしたち10人の姿を見たら、だれが子どもをいじめるといった話など信じただろうか。


ジャッキー、ティト―、マイケルと同じく、あたしも生まれつきの恥ずかしがり屋だった。


それが、兄弟たちの名声から否応なく発する眩しい光の中で、あたしはますます内気になっていった。


カリフォルニアの新しい学校で友だちをつくることが、急に億劫になってきた。


ジャクソン5の姉や妹だからといって、特別の関心を寄せたり、扱い方をしたりすることは、決してしてほしくなかった。今だってそうである。


そして、ただジャクソン5に会いたいがために、さも友だちらしい振りをされるのも嫌いだった。


それで長い間、あたしは自分があのジャクソン家の一人だということは、誰にもひと言だって打ち明けなかった。


しかし、マイケルとマーロンはあたしと同じ学校に通っていたので、なかなかそうもいかなかった。


今でも覚えているが、兄弟の中のどちらかが廊下を通りかかると、あたしと同じクラスの女の子たちはいつも「キャーッ」と叫び、


「ねえねえ、マーロン見た?」
「彼って、すっごーく可愛いい!」
「マイケル、こっち見てくれないかな?」

など騒いだものだった。


あたしは、みんなと一緒に夢中になっているふりはしていたものの、だれかが「あらっ、ジャクソンってあなたの兄弟じゃないの?」と不審そうに尋ねると、「ううん、名前だってわからないわ」と答えたものだった。


とうとう女の子たちの何人かに、あたしが彼らの姉であることが知れてしまった。


彼女らはすごく腹を立て、ある日の放課後、あたしをひどい目にあわせた。騒ぎが大きくなり、あたしたちはとうとう普通の公立校にはいられなくなって、私立校に転校させられてしまった。


有名人(この場合は5人だけど)と親戚関係にあると、その人がどのくらい偉大で有名なのか、なかなか実感できないものだ。


あたしにとっては、ジャッキーもティト―もジャーメインも、そしてマーロンやマイケルも、ただのごく普通の男の子たちだった。


家の中ではいつもどおりいっしょに歌をうたったり、互いにふざけ合ったりしていた。


彼らのことは大好きだったが、時にはぞっとするほど嫌な連中だと思うこともあった。


そんな気持ちを感じたのは、アメリカ広しといえど、多分あたし一人だけではないだろうか。


1970年の6月、あたしたちは彼らのロサンゼルス・フォーラムでのコンサートを見に行った。


インサイド・ザ・ジャクソン・ファミリー第二章その6へ続く

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非公開コメント

普通の兄弟って

一緒にいるのが嫌な時もあったなんて、スターとしてじゃなくて兄弟だとそういったもんなんでしょうか・・・


ラトーヤも内気な人だったのも驚き!ですよね。


シャイなのはマイケルだけじゃなかったんですね(^^)
大スターの家族はきっと良いいことと同じくらい辛いことがあるんですね。増して黒人の象徴的存在となりつつある訳ですから…
でも歌ったりふざけたり兄弟仲良くてホッとしました。マイケルはいたずら大好き!ラトーヤとじゃれあってたんでしょうね。←ガチ羨ましい。。。
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