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インサイド・ザ・ジャクソン・ファミリー第一章その15

インサイド・ザ・ジャクソン・ファミリー
(1991年9月10日)
原題「LA Toya: Growing Up in the Jackson Family」
著者 ラトーヤ・ジャクソン 訳 高橋伯夫


第一章  その15





父が決めていた次のステップはレコードだったが、その年、ジャクソン5は最初のシングルレコードを出した。


バラードふうの〈ビッグ・ボーイ〉という曲で、B面は〈ユーヴ・チェンジド〉、出したのは地元の独立会社スチールタウン・レコードだった。


〈ビッグ・ボーイ〉がメジャーのアトコラベルで発売されて州内でのヒット曲になると、ジョーゼフは全米対象の契約を狙って動き始めた。


目指したのは、黒人が経営するレコード会社のなかでも、全米で最も大きく、最も成功しているモータウン・レコードだった。


1968年4月、彼らは、アメリカでもまだ数人しかいなかった黒人市長の一人、ゲイリー市のリチャード・ハッチャーのため、選挙基金キャンペーンに出演した。


モータウン・レコードの創設者ベリー・ゴーディ・ジュニアは、当時、良く民主党や黒人運動のために所属のスターたちを出演させていたが、兄弟たちはたまたま、ベリーが抱えていた大物スターのダイアナ・ロス、シュープリームスと共演するという幸運に恵まれた。


これは伝説みたいになっているが、それによると、ダイアナがジャクソン5を“発見”し、ベリーに彼らの才能を教えたと言われている。


伝説はドラマチックでないと面白くないが、必ずしも真実を伝えているとは限らない。


ダイアナは確かに彼らの才能に感心していたが、同じモータウングループのボビー・テイラーやバンクーバーズ、サム&デイヴのサム・ムーア、グラディスナイトたちも、ジャクソン5の才能を認めていた。

Bobby Taylor2
(Bobby Taylor)

われこそはジャクソン5の発見者、と言い張る人が大勢いて、誰が本当なのかを知るのはとても難しい。ひょっとしたらグラディスだったのかもしれない。


以前、ジャクソン5はシカゴのクラブで彼女とザ・ピップスの前座をつとめたことがあるが、グラディスは興奮しながら、「モータウン・レコードにあたってみなさいよ」とジョーゼフにしきりに言っていた。


とにもかくにも、グラディスやダイアナ・ロス、ボビー・テイラーたちがみんなでジャクソン5を誉めるので、ベリー・ゴーディが大いに好奇心をそそられた、ということだったのだろう。


(グラディス・ナイト)

ある日、父はみんなを呼び集め、残念そうに、全国ネットのテレビデビューになるはずの〈デイヴィッド・フロスト・ショー〉の出演が、キャンセルになった、と言い始めた。


みんなががっくりしていると、父はいたずらっぽい表情で、


「………だって、モータウン・レコードからお呼びがかかったんだよ」


と付け加えるのだった。



(デイヴィド・フロスト・ショーのようなTVショー)


父、ジャッキー、ティト―、ジャーメイン、マーロン、そしてマイケルの6人は、バンに勢いよく乗り込み、デトロイトまで500キロ近く走ってその夜はホテルに泊まり、翌朝、ウェスト・グランド大通りのヒッツヴィルにあるモータウン本社を訪れた。


オーディションの模様はフィルムに収められ、ベリーはあとからそれを見ることになっていた。


なにしろ身近な兄弟のことなので、どんなに彼らが素晴らしいのか、あたしには十分にその真価が分かっていたかったと思う。


でも、そのモノクロのオーディションテープのシーンを見るたびに、彼らの成熟したテクニックに驚嘆(きょうたん)するのである。


ジャクソン5は、単にソウルミュージックを子どもが歌っているといったものではなく、努力と訓練を重ねた真のソウルが、たまたま子どもの姿をかりて現れたものなのだ。


その当時でさえ、マイケルには堂々とした存在感があり、中には、彼は体こそ小さいが大人ではないかと、本気で疑う人さえあった。


オーディションの時、彼らは神経を高ぶらせてそわそわしていたが、父は「いつものとおりにやればいいんだ」と、小声で力づけていた。


カメラを前にして歌ったり踊ったりしたあと、マイケルが自慢そうに「どうだった?」と言うと、ジョーメインは父から何も言うなと命じられていたことを思い出して「しーっ」と口に指をあててマイケルを黙らせた。


オーディションに来た苦労をねぎらわれたあと、取引が成功したかどうかの不安を胸に、6人はゲイリーへの長い道のりを帰路についた。


オーディションテープを見たとたん、ベリーがすぐにでも契約書にサインしたがったことなど、6人には知る由もなかった。


オーディションの様子の動画はこれ「I Got the Feelin」



インサイド・ザ・ジャクソン・ファミリーその16へ続く

マイケル最新情報はマイケル・ジャクソンの軌跡を綴るブログ

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Re: タイトルなし

コメントありがとうございます!
読んでくださっている方がいることが本当に励みです。がんばります。
ラトーヤさんは、とても率直でまっすぐな人だと感じます。そして弟として
マイケルをすごく愛していたのを感じます。

> 知らなかった書籍でしたのでとても嬉しいです。ラトーヤの一番近しく客観的にMJを語っている所が好きです。毎回楽しみにしています。

Re: タイトルなし

うれしいコメントありがとうございます。
この後、まさにジャクソン5の天才的なパフォーマンスにに全米が圧倒されていきますね♪


> 知らなかった書籍でしたのでとても嬉しいです。ラトーヤの一番近しく客観的にMJを語っている所が好きです。毎回楽しみにしています。

Re: タイトルなし

なんか、ウィットにとんだ場面ですよねぇ。。。。
本当にこれからのジャクソン5の大活躍を飾るにふさわしい一コマですよね。
ジョーゼフのお茶目な人柄を感じます~♪


> ジョーゼフのモータウンオーディションの切り出し方は、ちょっと芝居がかってて良いですね♪まるでこの後のJ5の快進撃を知っているかのよう。ドラマのワンシーンみたいです。

知らなかった書籍でしたのでとても嬉しいです。ラトーヤの一番近しく客観的にMJを語っている所が好きです。毎回楽しみにしています。

ジョーゼフのモータウンオーディションの切り出し方は、ちょっと芝居がかってて良いですね♪まるでこの後のJ5の快進撃を知っているかのよう。ドラマのワンシーンみたいです。
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