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インサイド・ザ・ジャクソン・ファミリー第一章その13

インサイド・ザ・ジャクソン・ファミリー
(1991年9月10日)
原題「LA Toya: Growing Up in the Jackson Family」
著者 ラトーヤ・ジャクソン 訳 高橋伯夫


第一章  その13


ジョーゼフにとって、まさにこれは転機というものだった。時を移さず、近くの店のオープニングセレモニーや小さなナイトクラブのために、ジャクソン5の週末の日程を組み始めたのだ。


ミュージシャンとして働いていた数年間の経験から、父は出演交渉のやり方やナイトクラブのオーナーたちの扱い方、そしてこれが最も重要なことだが、ギャラを手に入れる方法を良く知っていた。


でも兄弟たちが出演していた場所のいくつか、例えば男たちが踊り子のバタフライに1ドル紙幣を詰め込む、あのストリップショーつきの安酒場などについて、父は母にどの程度知らせているのか、あたしはいつもあやしいものだと思っていた。


あの子たちがジョー・テックスの〈スキニー・レックス・アンド・オール〉の真似を始めると、おませなマイケルが沸かし役で、客の中の女性に抱きついたり、低いテーブルの下に潜り込んでスカートをめくったりしていたが、そんなことを母が知ったらどうなっていたことか!

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(ジョー・テックス)

次の日、マイケルがどんなものを見たか、母には内緒で息をはずませながら話すのを、あたしはただショックを受けながら聞いていたものだった。


兄弟たちの芸を認めた客が金を投げると、みんなはそれをポケットに詰め込んでは、あとでジョーゼフに渡した。


その晩の上がりから、父は息子たちに小遣い銭を少しばかり分けてやった。


ジャッキー、ティト―、ジャーメイン、マーロンはすぐ使ってしまったり、預金に回したりしていたが、マイケルはいつもキャンディをどっさり買い込み、近所の子どもたちに売りさばいていた。


母も認めてよくつぶやいていたが、マイケルはいっぱしの大人のようなやり方で、いかにも子どもらしいことをやっていた。


その“キャンディ屋”にしても、子どもたちはそれで大喜びし、しかも、自分はそれで金儲けをしていたのだ。

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(サム・アンド・デイヴ)

それから3年間というもの、5人は毎週末、クラブで一晩5つのショーをこなすようになっていた。


そして、〈フーズ・ラヴィング・ユー〉とか〈タバコ・ロード〉のような、トップ40に入るポップスやソウルのヒット曲を歌ったりしていた。


ほとんどは地元での出演だったが、たまにフェニックスやカンザスシティ、ワシントン、フィラデルフィアぐらいまで出かけていった。


母はいつもたっぷり詰めた弁当を作って持たせていたが、その母とあたし、それにランディとジャネットの4人は、運転手役の父と遠くに出かける5人に、家の前の芝生から手を振ってさよならを言うのだった。


すぐ寂しくなって、時には泣いたりするあたしだった。


今やセミプロのエンターテイナーになった兄弟たちだったが、それでも毎日果たすべき義務と仕事はあった。


日曜日の夜までにとか、いつまでにとかいった宿題があって、外出先にも教科書は持っていかなくてはならなかった。


2,3日経つと5人は疲れ切って帰ってきたが、自分たちはどんなところへ行ってきたのか、どんな大スターの、例えばサム・アンド・デイヴ、グラディス・ナイトとピップス、テンプテーションズ、アイレイ・ブラザーズ、オージェイズ、ジェームズ、ブラウンなどの全座をつとめたかなど、まるで夢のような、ステキな話もしてくれた。

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(テンプテーションズ)

当時のマイケルに最も大きな影響を与えたのは、ショービジネス界きってのがんばり屋といわれたジェームズ・ブラウンで、その大竜巻スピン(トルネードライク)、アクロバットのような大股開き(スプリット)、舞台の上をすべっていくような流動ステップ(リクイッド・スライド)、そしてもちろん、そのソウルミュージックが、マイケルの大のお気に入りであった。

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(James Brown)

ジェームズは、シカゴの近くで公演するときには必ずわが家を訪ねてくれた。そのガラガラ声と一際(ひときわ)けばけばしい服装、重そうな派手なアクセサリーなどが、はっきりと印象に残っている。


あたしはそれまで、そんな恰好をした男性など見たことがなかった。ジェームズはジョーゼフや兄弟たちに、音楽業界に住む連長が陥りやすい落とし穴のことなどを言い聞かせながら、わが家の居間に何時間もいた。


それは希望に満ちた若者への、ベテランから年季が入った忠告助言なのだが、若者たちはだいたいにおいてあまり耳を傾けないものだ。


しかし、ソウル界のゴッドファーザーと呼ばれたアイドルのジェームズ・ブラウンの言葉には、みんな熱心に聴き入ったのだった。

ジェームズ・ブラウンの最近の記事はこちらジェームズ・ブラウン遺体はどこへ


インサイド・ザ・ジャクソン・ファミリーその14へ続く

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