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インサイド・ザ・ジャクソン・ファミリー第一章その12

インサイド・ザ・ジャクソン・ファミリー
(1991年9月10日)
原題「LA Toya: Growing Up in the Jackson Family」
著者 ラトーヤ・ジャクソン 訳 高橋伯夫


第一章  その12


“ママ”の家は清らかで愛に満ちあふれ、まるで魔法の国にでも来たみたいだった。“ママ” と“パパ”は厳格だったが、わが家で味わっていたような、侮辱と残忍さを伴った厳しさではなかった。


テーブルの一つには、祖母が世界中から集めた、金属や木や陶器などでつくられた小さな人形が大事に飾られていた。


とても美しかった。あたしは手をうしろに組み、用心しいしい眺めていたが、マイケルはつい手に取ったり、投げ上げて空で受けたりせずにはおれず、たまに取り落してはお尻を叩かれていた。


ほかに“ママ”は、本物の占い用の水晶球を持っていた。マイケルとあたしは、この家に来る度にいつも覗き込んでは、いつかは世界中を旅行できますようにと願を掛けたものだった。


母が、“エホバの証人のものみの塔“に入ってからは、あたしたちは家でクリスマスを祝ったことがなかった。そこで、祖父と祖母はかわいそうに思い、あたしたちをクリスマスパーティに連れて行ったり、プレゼントやお小遣いをくれたりした。


これは母の宗教上の信仰に反することだったが、母はあたしたちの喜びようを見て許してくれた。


クリスマスのことは別として、“ジョーゼフ以外はみな”エホバの証人“の教えに従い、週に何回か王国会館の集会に参加した。そこで覚えたのは、バイブルは唯一神エホバの福音であり、エホバは唯一の宇宙の主権者であることだった。


ほかの福音伝道のプロテスタント運動に比べて、再臨説と呼ばれるこの教えは非常に厳しいものだ。


信奉者は神の福音を届けるために、“パンフレット”を携えて(たずさえて)家から家へと訪問しなければならない。


“ものみの塔”の信者は、現世は悪魔が支配しているが、最終的には黙示録に示された神と悪魔の戦いで、悪魔どもは亡ぼされる、と信じている。


そのときこそ、“残されし者”と呼ばれる真の信者、選ばれた14万4千人のエホバの証人たちだけが、イエス・キリストとともに神の王国に入るのである。


この信者は煙草を吸わず、誕生日や祝日(ユダヤ人の過ぎ越しの祝いにあたる、年1度の主の御食日(ロード・ミール)は除く)を祝わず、国旗敬礼や投票、軍隊や官公庁への勤務もなかった。


ホモ、人工中絶、博打、その他冒涜的(ぼうとくてき)な言動は罪と考えられ、酒はいいが酔ってはだめ、映画はいいが成人向けはだめ、ダンスはいいがパートナーに触れてはだめ、デートはいいが結婚前提でなければだめ、といった具合だった。


また、交際も同じ“エホバの証人”以外はだめで、こういった孤立主義的な信仰のあり方は、あたしたちを外の世界から隔離させておこうというジョーゼフの思惑と、実にうまい具合に合致したのだった。


母はこの“エホバの証人”への入信を、あたしたち自身で決心させるべきだと信じ、誰にも押しつけたりはしなかった。


あたしとマイケルのほか何人かが、あとで洗礼を受け、人生の大半を深くその教えに委ねてきた。結局はジャクソン家の人間は信仰を棄てたが、その道徳的な教訓はその後も影響を及ぼした。

joekathaline.jpg
(ジョー&キャサリン)


8人の子どもでは、しだいに家計を保つのが苦しくなり、母はデパートのシアーズ・ローバックにレジとしてパートに出た。家族全員が、ジャッキー、ティト―、ジャーメイン、マーロン、そしてマイケルの才能を伸ばすことに懸命で、必要な楽器が手に入るのなら、ぜいたくなんかできなくても、だれも気にする者はいなかった。


最初のころ、近所の子どもたちは、いつも音楽のレッスンのため家に閉じこもっている5人をからかっていたが、やがてその同じ子どもたちが、あたしたちの家の前の芝生に座りこみ、5人の歌や演奏を聴くようになっていた。


父はまるでフットボールのコーチにでもなったように熱心に、兄弟たちの歌や、振りや、表現の仕方について、これ以上はないというところまで、磨きをかけようと練習させた。


また、刺激や励ましを与えようとして、R&Bのスターたち、オーチス・レディング、ジャッキー・ウィルソン、テンプテーションズ、スモーキー・ロビンソン、ミラクルズ、それにマイケルがすぐ覚えてしまったジェームズ・ブラウンのレコードを聞かせたりもした。



1965年頃、家から角を曲がったすぐ近くのローズベルト高校でタレント・コンテストがあり、兄弟たちは、“ジャクソン5”の名で出場、見事第一位を獲得した。


甘く美しいハーモニー、体を揺すりながらテンプテーションズ最新のヒット曲“マイ・ガール”を歌ったそのときのことを、あたしははっきりと覚えている。


家族全員が、その優勝に大喜びしながらもびっくりしていた。だって、他の出場者はほとんど年上の子ばっかりだったのだもの。


ジョーゼフにとって、まさにこれは転機というものだった。



インサイド・ザ・ジャクソン・ファミリーその13へ続く

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