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フィルの毒牙に絶体絶命ラトーヤ自伝第八章よりその14

インサイド・ザ・ジャクソン・ファミリー
(1991年9月10日)
原題「LA Toya: Growing Up in the Jackson Family」
著者 ラトーヤ・ジャクソン 訳 高橋伯夫


MICHAEL

第八章その14


彼は無理にあたしを彼のピアノ・ベンチの横に座らせた。フィルはわけのわからないメロディーで、ポロン、ポロンと弾き始めた。そして突然飛び上がって絶叫した。


「きみが嫌になった!うんざりした。マイケルも嫌になった!」彼はドアの所へ走って行き、バタンと閉めて、ロックした。


フィルの毒牙に絶体絶命ラトーヤ自伝第八章よりその14
psycho1.jpg
(サイコ、アンソニー・パーキンス)

どうやったらここから逃げ出せるのだろうか。


数分後、またフィルが入ってきた。よろよろしながら、そして笑いながら、突然、愛想のよい酔っ払いになった。「調子はどうだい?」不明瞭な言葉で尋ね、足元をぐらぐらさせた。


また走って部屋を出たあと、また戻って来て、今度は別人のように振る舞った。これを7,8回繰り返し、入ってくるたびに違った人物になりすました。

psycho2.jpg
(サイコの家)

もう充分だった。とうとうあたしは、きっぱりと言った。「フィル、聞いてください」彼はヒステリックな笑いをやめて、じっとあたしを見つめた。


「あたし行かなければなりません。打ち合わせがありますので」と嘘をついた。「9時の予定ですので、もしあたしが行かなければ、みんな心配するでしょう」


「あれっ、きみに話さなかったかね、その打ち合わせは取り止めになったそうだよ」もちろん、彼は嘘をついていた。


「なんですって?」

「彼らから電話が入ってね」

「誰から?」

「知らなかったの?」

「彼らがここに電話するはずがありませんよ。誰にも電話番号は教えていないんですから。でもこれは、非常に重要な打ち合わせですので…」そう言いながら、自分の心臓がドキドキしているのが聞こえた。それにしても運が悪かった。

psycho5.jpg
(サイコの怖いひとコマ)


「きみはここに2週間ずっといるんだ。この家から出させないぞ。このアルバムを終えるまで、出ては行けない。わかったかね」

psycho3.jpg



あたしは戦術を変えた。「はい、フィルもちろんです、あなたと同じくらい一生懸命やりたいと思っています。あなたと一緒なら素晴らしい作品ができると思います。でも、どうしても行かねばなりません」


すると彼は暴君から懇願する人に変わった。「ぼくを置いて行かないで!ラトーヤ、きみはここを去ることはできないんだよ!」


「でもフィル、あたしはもう一度戻って来ますから!」とできるだけ優しく言った。


「いや、そうじゃない。ここを出たら、2度と戻ってはこない。ぼくにはわかっている。だからこそ、きみを行かせないんだ」


「お願いフィル、行かせてちょうだい。これから会う人たちは、みんな、あたしかここに来ていることを知っています。もし彼らがここに呼びに来ることになったら、2度と私を返さないでしょう。そうなると、彼らはあたしたちのレコーディングの仕事を妨げることになります」


「でも、もしあなたが今、あたしを行かせてくれるなら、戻ってくることができます。ですから、5分でいいから行かせてください。あたしは、何よりもヒット曲が欲しいのです。あなたこそ、これを表現できる方だと思います」


「約束してくれるね」と彼は少年のように聞いた。「絶対に戻ると約束してくれるね」


「もちろん約束します」
やっとフィルの気がおさまり、しぶしぶとラーチにあたしを行かせるように命じた。

---------------
悪夢はこれで終わったのか?
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ラトーヤ自伝第八章その15へ続く

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