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ラトーヤ自伝第七章その1かごの中の鳥ラトーヤ

インサイド・ザ・ジャクソン・ファミリー
(1991年9月10日)
原題「LA Toya: Growing Up in the Jackson Family」
著者 ラトーヤ・ジャクソン 訳 高橋伯夫


マイケル・ジャクソン リアルカムバック 2006 《THE REAL COMEBACK Japan 2006》


第七章その1

“この生活が終わることはないのだろうか?
8歳の時と同じようにびくびくしながら、こうやって残りの人生を過ごすのだろうか?恐怖にうち震えながら?”

行くあてもなく、仕事のあてもなかったけれど、あたしは家を出た。



母が寝室に入ってきた時、あたしはスーツケースを半分ほど詰め終わったところだった。母は何も言わなかったが、その困惑ぶりと驚きは伝わってきた。


「引越しするわ。家から出て行きます」
母は一瞬あたしを見つめ、それからスーツケースに目を移した。信じられないものを見た目だった。


「家を出ちゃだめ、ラトーヤ、出て行かないで」と、母は懇願するように言った。あたしを脅して思いとどまらせようと、母はこれまで何回となく繰り返してきたことを言った(これからもそうするだろうが)。


「出て行くと危険よ。世間の人たちはお前が誰かも知ってるし、男があとをつけてくるかもしれない。誘拐されることだってあるのよ」


「でも、あたしどうしても出て行きます。もうこれ以上は我慢できないの」と、あたしは身の回りのものを集めながら言った。


廊下を隔てた寝室で聞いていた妹のジャネットが、あたしたちの話に加わった。「ラトーヤ、行かないで!行ってはだめよ!」


あたしは強く首を振り、両手にスーツケースを提げて歩き始めた。ドアまで来ると、突然、ジョーゼフの大きな体が前に立ちはだかった。「鞄を降ろすんだ、早くせんか」父が吠えるように言った。


父に立ち向かうなど、どこからそんな勇気がわいてきたのかはわからないが、あたしは強い口調で言い返した。


「いやだわ、あたし家を出るの!」
「よーし、通れると思うんなら、通ってみろ!」父はすごい目をした。


父がいきなり肩をつかんで、あたしを部屋に押し戻すような乱暴をしなかったら、あたしはきっと出て行こうとしただろう。


それにしても、りっぱに成人したひとりの女性に対し、どうしてこんなことができるのか。これでは、また6歳の頃に戻って、鞭で打たれた方がましかもしれない。


そんなことを考えながら、父に対する自分の無力さを、つくづく感じていた。


「もうお父さんにはついていけない!自分が家族全員の生活をむちゃくちゃにしているのがわからないの?」あたしは悲鳴を上げるように叫んだ。


妹は今にも父の激しい平手打ちが飛んできはせぬかと恐れ、あたしの腕をしっかりつかんで、「つまらないことしないで!ラトーヤ!出て行かないで!」と泣き声を上げた。


「まあまあ、座って気分を落ち着かせなさい。冷静になるのよ」叫びの中で、そんな母のなだめる声が聞こえてきた。


ジョーゼフは事態が収拾されたことに満足し、くるっと向きを変えて部屋を出て行った。


白いカーペットにスーツケースを放り出したまま、あたしはベッドに腰を降ろして激しく泣いた。嗚咽で息がつけないほどだった。


なぜ、なぜみんな、あたしを行かせてはくれなかったの!


「ラトーヤ、お前はこの家の人間なのよ。わかっているでしょう」母は子どもでも諭すように言った。「家を離れることなんてできないのよ、ね?わかった?」

0423latoya5.jpg



心は死んだも同然だわ、とあたしは思った。自由まで、あと一歩だったのに……あのドアから出て行きさえすればよかったのに……。


でも父の力づくの脅し、小さいころから心に植え付けられた母への感情、ジャネットの懇願と、すべてのものが超自然的な力であたしを抑えつけ、引き止めてしまったのだ。


ジャッキーやランディは黙って行かせたのに、その前にはリビーだって行かせているのに、なぜあたしにだけはこの不合理がまかり通るのだろう。


しかし、あたしがどこにどんな理由があって出て行こうと、ちちがあたしを家に置きたいと思えば、どこからでも探し出して、引きずってでも否応なく連れ戻すことはわかりきっていた。うるわしいとは、とても言いかねる光景である。
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何度も家を出ようと試みては失敗し、もがいていたラトーヤ。ジャクソン家の看板は彼女に、重くのしかかったいたのでしょうか。
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ラトーヤ自伝第七章その2へ続く

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